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《 剰余金8286億円 −06年度の一般会計決算− 》
 財務省が31日発表した国の2006年度一般会計の決算確定値によると、5年連続で歳入が歳出を上回り、剰余金が8286億円となった。同省は04、05年度と同様に、全額を過去に発行した国債の償還に充てる意向だ。
 金利が想定より低かったため、国債費が見込みを8782億円下回ったほか、雇用情勢の改善で雇用保険の国庫負担金も予想より1986億円少なくて済んだことなどから、歳出の「不用額」が1兆8060億円に上った。

《 使い残しは2兆4200億円 −06年度の財政投融資− 》
 財務省が発表した2006年度の財政投融資計画の資金運用報告(決算)によると、年度内に消化しきれず使い残した運用残額は2兆4210億円で、05年度より約477億円減少した。減少したのは2年ぶり。
 使い残しが最も多かったのは地方公共団体で7370億。地方税収が好調だったほか、例年より災害が少なかったことなどが背景。

《 消費税還付過去最高に −財務省− 》
 財務省が1日発表した6月の税収実績によると、消費税の還付額が8690億円と単月としては過去最高だった。消費税の納付額から還付額を差し引いた還付超過額も1753億円と、6月としては過去最高だった。消費税が免除となる輸出などが好調だったため。
 6月の一般会計税収全体では、法人税が8・2%増と好調で、前年同月比3・8%増の2兆787億円だった。

《 歳出削減の継続を指示 −首相 概算要求基準で− 》
 安倍晋三首相は8月1日、首相官邸で尾身幸次財務相に対し、2008年度予算の大枠となる概算要求基準(シーリング)について「これまで通りの厳しい歳出削減努力を続ける」よう指示した。
 具体的な数字について、財務相は今後詰める方針を示したが、財務省は公共事業関係費を3%削減するなど歳出削減路線を継続する方向で調整する考えだ。シーリングの決定は参院選のため例年より遅れており、今月10日の閣議了解を目指し、作業を急ぐ。

《 政資法再改正を表明 −首相 8月中にも内閣改造− 》
 安倍晋三首相(自民党総裁)は30日、党本部で記者会見し、赤城徳彦農相ら閣僚の事務所費問題への不十分な対応が参院選惨敗に直結したことを認め、先の国会で与党提案により成立させた改正政治資金規正法の再改正に取り組む意向を示した。地方の改選1人区での敗退を踏まえ地域間格差の是正に力点を置くとともに、国会対応では民主党との協調路線に踏み出したい考えも強調。続投批判の回避のため、強気の政権運営を転換する姿勢を示した。

《 赤城農相を更迭 −事務所費問題などで引責− 》
 赤城徳彦農相は8月1日、自らの政治団体の事務所費問題をめぐり、安倍晋三首相に辞表を提出、首相は受理した。首相は自民党の参院選惨敗を受け、今月下旬にも予定している内閣改造で農相を含む「人心一新」を明言しており、事実上の更迭となった。農相は、記者団に自らの事務所費問題が「選挙戦に影響を与え、与党の敗北の一因となったことは紛れもない事実だ」と辞任の理由を説明した。


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