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《 守りの布陣、13閣僚再任 −福田新内閣が発足− 》
 自民、公明両党連立の福田新内閣が25日夜、発足した。福田康夫首相(71)は官房長官に町村信孝外相(62)、後任の外相に高村正彦防衛相(65)を横滑りさせ、新防衛相には石破茂元防衛庁長官(50)を起用。自民党幹事長に就いた伊吹文明文部科学相の後任は渡海紀三朗党政調会長代理(59)を初入閣。国会開会中のため交代を4ポストにとどめ、舛添要一厚生労働相(58)、額賀福志郎財務相(63)、公明党の冬柴鉄三国土交通相(71)ら残る13閣僚を再任する「守りの布陣」となった。

《 財政再建目標の確実達成を −首相、財務相に指示− 》
 額賀福志郎財務相は25日夜、首相官邸で記者会見し、国と地方の基礎的財政収支を2011年度に黒字化するという政府目標を確実に達成するため、歳出・歳入一体改革を進めるよう福田康夫首相から指示があったことを明らかにした。
 自民、公明両党で合意した高齢者の医療費負担増の見直しは「財源問題も含め政府、与党でしっかり議論する。将来世代に付け回しをすることがないような体制を作らないといけない」と述べた。

《 貿易黒字、7432億円 −8月統計、輸出が好調− 》
 財務省が26日発表した8月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易黒字額は前年同月比約3・8倍の7432億円と、2カ月ぶりに増加した。
 新潟県中越沖地震で被災した自動車部品メーカーが生産を再開し、伸び悩んでいた自動車輸出が8月に入って拡大したことなどが寄与した。
 輸出額は14・5%増の7兆301億円と45カ月連続プラス。英国やロシア向けの乗用車が大幅に増加、中国への携帯電話部品も伸びた。

《 設備投資14・3%増 −06年度の法人企業統計− 》
 財務省が27日発表した2006年度の法人企業統計によると、全産業の設備投資額は前年度比14・3%増の44兆1365億円で、現行方式で統計を始めた01年度以来、最高となった。
 設備投資額が前年水準を上回ったのは2年ぶり。製造業、非製造業とも増加し、特に携帯電話などの情報通信機械や鉄鋼業、サービス業などで投資が活発だった。
 全産業の売上高は3・9%増の1566兆4329億円、経常利益は5・2%増の54兆3786億円。

《 50年までに温室ガス半減 −国連会合で事務総長− 》
 ニューヨーク24日共同】国連の潘基文(バンキムン)事務総長は24日、地球温暖化防止のための初の首脳級会合を終え、議長総括文書を発表。2050年までに温室効果ガスの排出量を半減させる必要があるとの意見が多く出されたと指摘し、12月にインドネシアのバリ島で開かれる気候変動枠組み条約締約国会議で京都議定書の後継枠組み(ポスト京都)づくりに向けた本格交渉に入るよう強く促した。

《 ゲイツ氏が14年連続首位 −米誌の米長者番付− 》
 【ニューヨーク20日共同】米経済誌フォーブスが20日に発表した米国の資産家400人の長者番付によると、ソフトウエア最大手マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が資産総額590億ドル(約6兆7700億円)で14年連続の首位となった。
 金融市場の混乱にもかかわらず、ファンドなどへの投資で稼いだ45人が初登場。400位は資産が13億ドルで、前年より3億ドル増えた。
 2位は著名投資家ウォーレン・バフェット氏の520億ドル、3位はカジノ・ホテル経営シェルドン・アデルソン氏の280億ドルと、上位3人は前年と同じ顔触れ。


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