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《 税制改正法案審議入り  − 暫定税率めぐり衆院本会議 − 》
 揮発油税の暫定税率維持などを盛り込んだ税制改正法案は19日の衆院本会議で、福田康夫首相や額賀福志郎財務相が出席して趣旨説明と質疑が行われ、審議入りした。今国会最大の焦点の同法案は20日、衆院財務金融委員会で首相も出席して本格的質疑をスタート。政府、与党はガソリンの暫定税率が期限切れとなる3月末までの成立を目指し、今月中に2008年度予算案とともに衆院通過させる方針だ。
 首相は答弁で暫定税率について「廃止した場合は必要な道路整備が困難となるほか、地方財政に深刻な影響が生じ、地方自治体によっては福祉や教育など住民サービスの見直しにつながる恐れがある」と強調した。

《 1月、1年ぶりに貿易赤字  − 原油高や対米輸出減 − 》
 財務省が21日発表した1月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸入から輸出を差し引いた貿易赤字額は793億円で、昨年1月の34億円から赤字額が拡大した。貿易赤字は1年ぶり。原油高で輸入額が膨らむとともに、米サブプライム住宅ローン問題の影響で米国向け輸出が減るなど、輸出額全体が伸び悩んだのが主な理由だ。
 昨年11月以降、貿易黒字額が減少し、1月は赤字に転じた。1月は正月休みの関係で輸出が例年減る傾向があり、貿易赤字は3年連続。

《 金融庁、市場分析室新設  − 住宅ローンの混乱で − 》
 金融庁は18日、米サブプライム住宅ローン問題による金融市場の混乱を受け、グローバルな市場の動きを監視する「市場分析室」を新設した。
 株式、債券、為替市場に加え、原油や農産物など商品市場の情報も収集する。室員は13人で、当面はほかの業務と兼務する。

《 2000万円の高値も  −「旧2円」、24日競売 − 》
 財務省は、政府が保有する1880年(明治13年)発行の「旧2円」金貨を24日に都内で競売にかけると発表した。同年発行の旧2円金貨は政府が1枚しか保有していない。事前の鑑定では2000万円の高値がつくとの声もあり、ファンの間では話題騒然となるのは必至だ。
 これまでの最高値は、1877年(明治10年)発行の「旧2円」金貨がつけた1700万円で、今回はそれを超える可能性がある。
 金貨が出品されるのは財務省の「近代金貨公開オークション」。人気の高い1876年(明治9年)発行の「旧20円」金貨1枚も含め、計約1400枚を出品する。

《 NY原油、初の101ドル台  − 供給懸念で連日最高値 − 》
 【ニューヨーク=共同】20日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は、供給不足への懸念から投機資金流入が活発化したため5営業日続伸し、指標となる米国産標準油種(WTI)3月渡しは一時、1バレル=101・32ドルをつけ、2日連続で史上最高値を更新した。
 101ドル台をつけたのは初めて。
 石油輸出国機構(OPEC)の減産観測や、米テキサス州の石油精製所の爆発事故に加え、有力産油国ナイジェリアやベネズエラの供給不安で需給関係が悪化するとの見方から買いが膨らんだ。

《 確定申告スタート  − 「e−Tax」をPR − 》
 2007年分の所得税の確定申告受け付けが18日、全国の税務署で始まった。対象は、自営業者など個人事業者や、年収が2000万円を超えたり2カ所以上から給与を受けた会社員らで、受け付けは3月17日まで。
 東京・大手町の東京国税局では、女優の池脇千鶴さんがインターネットで申告や納税ができる「e−Tax」で確定申告してPR。「(e−Taxの手続きは)ややこしいこともあるので早めに準備して、利用してもらえたらと思う。(税金は)上手に国民のために使って」と話した。


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